スカパー!やCATVにあるTV局は、局のテーマに沿った番組を24時間休みなしで放映している都合上、頻繁に再放送がある。モンドTVの「シューティングゲーム攻略軍団参上」もその一つだ。私は初見なのだが、すでに何度か再放送されているとのこと。
「シューティングゲーム攻略軍団参上」で取り扱うゲームは、一部を除きシューティングゲーム史上重要な作品が扱われていて、制作者も「わかっている」人のようだ。
ところで、最近ゲームセンターに通いだした、という人から見て、シューティングゲームはどう映っているのだろう?「一部の変人だけがやるゲーム」だと思われていたとしても私は驚かない。実際に私もそう思う。しかし、シューティングはかつてゲームの花形だった。疑う人がいても、これは曲げようのない事実だ。
昔のシューティングって、反射神経が良いやつだけが上手くなれたんじゃないか?と思う人もいるだろう。確かにそういうゲームもあった。しかし、「名作」と呼ばれるゲームはどれも知的なアプローチなしでは上達できない。
例えば、「ゼビウス」。ある程度までは反射神経だけで上達できるが、1000万点を目指すとなると、地上のマップを覚え、空中の敵の出現パターンを覚え、地上のレーダーを破壊することで空中物の出現パターンが変わるのを知り、地上の敵が面倒な難所に強い空中の敵を出現させないように調整しなければならない。
先にもいったが、「名作」と言われるゲームはシューティングに限らず、プログラマーとの「知恵比べ」が楽しめるものばかりである。
しかし、その中でシューティングだけがなぜあぁも異様な、「一見さんお断り」的なものになっていったのか?答えは、「派手な見せ場」と「知恵比べの行き詰まり(=パターン化しなければ先に進めない)」にあると思う。
技術の向上によって、派手な見せ場を用意できるようになってから、ゲームの排他化は始まったと思う。派手な見せ場を見るためには俺の作った罠を乗り越えてきな!とばかりに難易度は上がり続け、そして反射神経だけではどうにもならない、“パターン化しなければ先に進めない”ゲームが増えてきた。そしてシューティングはファンが多かったから、どこまで一般的に「異常」になっても付いて行くプレイヤーが多かった。
今はもう友達と騒げるようなゲームばかりになったゲームセンターで、ドライブゲームとシューティングゲームだけがひっそりと「一人だけで遊べるゲーム」として残っているのは、ドライブは車好きが多いから、そしてシューティングはかつてゲームの花形だったから未だにプレイヤーが残っているからだろう。
レトロゲームに栄光あれ。
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